VisualStudio のインストール

概要

ここでは、ScenarioModをさわる前段階として、Visual Studioのインストール時の留意点が記載されています。

前準備

Visual C++ をインストールしていない人は、この段階で、Visual C++ をインストールすること。
ScenarioModのコンパイルは、Visual Studio 2013 ~ Visual Studio 2022 で可能です。

Visual Studio 2013 の場合

Visual Studio Community 2013を 普通にインストールすればOKです。
日本語化する際には、Visual Studio 2013 Language Pack を利用してください。

TOOLのOPTIONから以下のような設定で日本語を選択すれば日本語化されます。
以降、起動時に言語パックのエラーが出るかと思いますが、気にする必要はありません。

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また、Visual Studio 2013はインストールだけしておけばよく、実際にこの古いバージョンを利用する必要はありません
(ScenarioModに関して言えば、VS2013は必須ではありません。より新しいVS2019やVS2022だけでもOKです)
例えば、同じPCに Visual Studio Community 2019 など「新しいバージョン」もインストールして、そちらを起動して利用するようにしましょう。
(2013のライブラリやコンパイラを利用しつつ、環境は2019を利用する)

Visual Studio 2015 の場合

C++を使う準備Visual Studio Community 2015など、一部バージョンでは、 インストールした状態のままでは、C++が使えません。
ファイル→新規作成→プロジェクトなどから「Visual C++ 2015 Tools for Windows Desktop」をインストールしてください。

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インストール後、ScenarioModの.slnを起動し、プラットフォームツールセットとして Visual Studio 2015 を選択しましょう。

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Visual Studio 2017 の場合

C++を使う準備Visual Studio Community 2017では インストールした状態のままでは、C++が使えません。
インストール時に
  • C++のデスクトップ
  • .NETデスクトップ
  • C++/CLI
  • Windows 8.1 SDK
  • グラフィックツール Windows 8.1 SDK
などを使えるオプションを選択し、インストールしてください。

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インストール後、ScenarioModの.slnを起動し、プラットフォームツールセットとして Visual Studio 2017 を選択しましょう。

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Windows SDK は 迷うのであれば、8.1を指定してください。
Windows 10 SDKを利用する場合、「10.0.17763.0」以下である必要があります。
このバージョンより「大きな」バージョンのWindows 10 SDKではコンパイルできません。

(アライメントオプションの/Zp1が邪魔をしているが、このオプションはScenarioModでは必須)

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Visual Studio 2019 の場合

C++を使う準備Visual Studio Community 2019では インストールした状態のままでは、C++が使えません。
インストール時に
  • C++のデスクトップ
  • .NETデスクトップ
  • C++/CLI v142 ビルドツール用 サポート(最新)
  • Windows 10.0.17763.0 SDK (かならず「この10.0.17763.0のバージョン」にもチェックをいれてください。)

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などを使えるオプションを選択し、インストールしてください。

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インストール後、ScenarioModの.slnを起動し、プラットフォームツールセットとして Visual Studio 2019 を選択しましょう。

ターゲットプラットフォームには、「10.0.17763.0」を選択するのが良いでしょう。

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これより新しい「10.0.19041.0」などを選択すると、コンパイルできないので注意。
(アライメントオプションの/Zp1が邪魔をしているが、このオプションはScenarioModでは必須)

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Visual Studio 2022 の場合

C++を使う準備Visual Studio Community 2022では インストールした状態のままでは、C++が使えません。
インストール時に
  • C++のデスクトップ
  • .NETデスクトップ

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  • C++/CLI v143 ビルドツール用 サポート(最新)

    「個別のコンポーネント」から選択してチェックを入れてください。

などを使えるオプションを選択し、インストールしてください。

  • Windows 10 SDK 10.0.17763.0
    Visual Studio 2022にとっては、Windows 10 SDK の少し古いバージョンの追加インストール必要となります。
    Windows SDK アーカイブ」の
    「Windows 10 SDK 1809 (10.0.17763.0) 」をインストールしてください。


インストール後、ScenarioModの.slnを起動し、プラットフォームツールセットとして Visual Studio 2022 を選択しましょう。

ターゲットプラットフォームには、「10.0.17763.0」を選択してください。

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これより新しい「10.0.19041.0」などを選択すると、コンパイルできないので注意。
(アライメントオプションの/Zp1が邪魔をしているが、このオプションはScenarioModでは必須)

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C++17を使いたい場合

ScenarioMod v2.7.9.6 以降は、C++17 (C++/CLI版) に対応しています。
C++17を利用したい場合は、ScenarioModのプロジェクトから「C++言語標準」を「ISO C++17 標準」に設定してください。

2021年現在、C++17の機能を利用したソース例も増えてきたため、C++17までカバーしておいた方が
ソースのコピペでエラーが出る可能性を抑えることができることでしょう。

C++20は C++/CLI に対しては2021/8月現在ではまだ利用できません。

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少し古いScenarioModを利用している人でも、
「ScenarioModプロジェクト」の「構成プロパティ」「C++」「コマンドライン」で、
以下のように、

/D "_HAS_STD_BYTE=0"

を付け加えれば C++17は使えます。

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